今回、そうですね、とにかくやっぱり色んな事が起きましたよ、
想像もしないような事がもう本当に起きて。
それもまあ旅しているうちの醍醐味のひとつではあると思うんですけれども。
スリランカに入ったときに深夜に着いたんですけれども、
僕は何も宿も何も決めてなかったもんですから。
空港に着いてそこから出たところで呼び込みをしてくるね、
「宿はあるか?タクシーは?ツアーはどうだい。あそこに行かないか、ここに行かないか」
という人たちにね、現地のエージェントの人たちにちょっと頼ってみようと、
頼って全部そこで決めればいいやと思ってたんで。
そこで「これくらいのバジェット(予算)でこれぐらいのところで宿が欲しいんだけど」
と云う話をしたにも関わらず基本的には全くそんな事は聞いてないんですよねえ、
自分のマージンが取れるようなとこのホテルを勧めてきたり。
ビジネスだからそれも良いんですけど。
上手くそれを断りながら「いやそんなんじゃなくて」って云って
安いバジェットの所を僕は「ここにしてくれ、ここなんだ」っていうことを伝えて
そこまでタクシーで幾らでっていう交渉を――それも値段も有って無いようなものなので。
プライスというようなものは宿にせよタクシー代にせよ、
スリーホイラー(三輪自動車)、トゥクトゥクも走ってますけど毎回交渉するんですけど。
基本的にはツーリズムの盛んな場所だから、ツーリスト・外国人値段と現地値段が何にでもあるし
そこで上手く交渉して決めていくんですけれども。
で、それに乗って向かっている途中にいきなり「こんな夜中なのに渋滞かなあ」と。
何にも明かりも無い、勿論何も無い通りなんですよ。ねえ。
「いきなりなんでこんな詰まってんのかなあ」と思って。
しばらくしたら何か道を塞いでる――まあ道自体も本当に狭いんですよ、
それでも対向車線があって2車線ぐらいなんですけども。
ところがこれまた車線というものがこっち有って無いようなもので
タクシーだったり歩いてても怖い怖いっていう。
1車線しかないのに対向車線に飛び出してって追い越したり煽ったり
路肩には飛び出してくるわでもうものすごい運転なんですよね。
だから冷や冷やしながら歩いてるんですけど。
まあ、その細い車線を塞ぐようにして何が起こっていたかというと
トレーラーが横転してすっ転がってたんですよね、ジューッと煙上げて夜中の1時くらいに。
「はあーっ、何だこれ」と思いながら、タクシーの運転手さんも笑いながらで。
「ほっほっほっほっほぉ」なんて「こんなの見れてラッキーだねえ」というくらいの呑気さで。
「そうだねえ」なんて云いながら。
別にそんなシリアスなね、人が死んでしまったとかそんな状況では全く無いっぽくて、
トレーラーのカーゴの部分だけが横になって横転してたんですよね。
で「ああ着いたー、この辺だよね」なんて云いながら、
勿論タクシーの運転手と云えどもたまたま付いたエージェントのお兄ちゃんの友達が、
ですから、道が詳しいわけでも何でもないですし。
「確かこの辺のはずだよね」なんて云いながら探しながら着いたところ――
さっきまでエージェントのお兄さんが「ここへ今日一人行くから宿とっといてね、空けといてね」と
云ったところが人気が全く無くてですね、全く営業してんのかしてないのかも分かんないような。
そしてもうドブネズミやら、もうなんつーんですか、腐敗したような生ごみの匂いとか。
その傍らに宿はあったんですけれども、人気が全く無いところに。
んーでもう全くさらにそこで電話しても通じず。
うんともすんともなく。
「さあ困った、俺どうしようかな」と思いまして、そこでその運転手のお兄ちゃんに
「どこか今から知ってる宿無いかね」と訊いて。
「1件あるからまずそこ行ってみよう」とヘルプフルで助けてくれて良いお兄ちゃんだったんですけども。
そこに行ってとりあえず、ものすごい眠そうな無愛想なチェックインカウンターのおっさんが一人居て、
「部屋あー空いてるよ、あーあー」って一言も喋んないで
指差すくらい「上、上」みたいなおっさんが居てですね。
そこへ行って「まず部屋見せてくれ」も何も無いんで、もう眠いし「じゃあここにするよ」って。
もうねー、じとーっとしたマットレスとじとーっとした枕とシーツがあって
シャワーは一応水が出ると、水シャワーと鍵もロックも利いてそうだから
「これでいいかあ」という事でスリランカ最初の夜は何とも云えない宿に一泊したという感じなんですよ。
まあ、話せばほかにも長くなるんですけど。
また後々ね、第2回目3回目4回目とこの「True Colors」色々あるので。
とにかくものすごい事を色々体験したので、してきてるので。
またゆっくり話していきたいと思いますんで。
これからもひとつ楽しみにしててやってください。
ということでまた曲に行きましょう。
次は、タイでもそうなんですけど、このスリランカでもやたらこの曲が露店でもTVでもかかってました。
日本でもそうだったと思うんですけれども、この曲もう頭からあのリフが離れないんですよ。
ということでマドンナの「HUNG UP」。
--♪HUNG UP/MADONNA--
先ほども云ったように本当によくかかっていて、
露店とかね、夜とかね特にご飯食べに外に出て行ったりすると、
売店・お土産物屋さん・マッサージショップ・レストラン・カフェ・ツアーのインフォメーションセンター、
ありとあらゆる所からこの曲がものすごいかかってまして。
やたらこのね印象的なリフがもう頭から離れないんですよ。
クリップも勿論、ものすごい???し、TVでもVH-1とか
タイのMTVとかも場所によっては観れたりしたんですけど。
たまたま「おっ、TVが付いててラッキー」っていう部屋に泊まった時に。
「おっ、しかもケーブルTVが付いてる、超ラッキー」っていう時に(TVを)付けてたりしたんですけれども。
ものすごいかかって、面白いタイのバンドのビデオも観れたりとか。
1曲ね――タイのバンドなんですけれども、
メチャメチャ流暢な日本語で頭から終わりまで歌ってる曲があって、
これ誰かは全然分からなかったんですけれども、でも明らかにタイのロックバンドなんですよ。
「すご、これ完璧だね、日本語の発音」っていうね。
ビックリしたんですけれどもね、すごく気になりました。
ということでもう1曲聴いてもらいましょうか。
次の曲は、これもねこれもねものすごいかかってるんですよ。
日本でもすごく――僕が日本を出発する前くらいにドラマの主題歌か何かですごいかかってましたよね。
--♪YOU`RE BEAUTIFUL/JAMUS BLUNT--
ということで第1回目の「True Colors」はスリランカのヒッカドゥワからお送りしました。
とにかく色んなことがあって何をどう話せば良いのかさっぱり分かんないんですけども(笑)
またこの番組、来週以降どんどん続いていきますので、
そんな僕が今まで体験してきた事・大変な事・興味深い事・どうしようもない事を
どんどん話していこうと思ってますので来週からもひとつよろしくお願いします。
この番組、勿論皆さんからのメールお待ちしています。
アドレスはair@interfm.co.jpです。
皆さんの旅でのトラブルとか興味深かった事・感動した事とか、最近の日常でもなんでもあった事、
何でもいいので、リクエストでも何でもいいです。
とても楽しみにしているのでメールどしどし送ってください。
来週はですね、日本・・・かな?帰ってたら東京から、
もしじゃなかったら帰れなかったらまたどこかからお送りしようと思っております。
また来週お会いしましょう。
じゃあ、最後はこれも必ず聴きたくなる曲です、旅に出てる間。
ボブ・ディランの「THE TIMES THEY ARE A CHANGIN」を聴いてお別れです。
じゃあまた来週お会いしましょう。
AIRでしたー、またねー。
--♪THE TIMES THEY ARE A CHANGIN/BOB DYLAN--