・・・True Colors 060404・・・


(途中から始まっていました、ごめんなさい)
2年ほど前までこのinterFMでは色んな形で番組をやらせてもらってました。
でも、基本的には本当に改めまして、そして初めまして、AIRです。
という感じでこれからひとつ、この「True Colors」という番組、
AIRがお送りしていきますんでひとつよろしくお願いいたします。

今日は第1回目の放送なんですけれども、
実は僕は今ですねスリランカのヒッカドゥワという場所に居ます。
ここはその昔はヒッピー文化、ヒッピーがたくさん集っていた場所でもあるんですけれども。
今もなんとなくそういう面影はあるんですけれども。

そして皆さんご存知の通りね、津波。
1年ほど前の・・・2年ほど前の津波でものすごい被害が起きたスリランカでありますけれども。
このヒッカドゥワもね、すごい莫大な被害をおってしまった場所であって。
そういう残骸が残っていたりするんですけれども。
でもね、もう全くそんな跡形も見えなくなるくらいの場所もあったりとかして。
何か色んな事をまた考えさせられるなあ、という日々を送っています。

でもねビーチ沿いなんかは本当にもう言葉が出ないくらいすごく美しい場所でして
ながーい綺麗なビーチがずっと砂浜と青い空と青い海とが続いていて、ヤシの木があってね。
その海沿いにはゲストハウスとかカフェとかそういうレストランとかがね連なってるんですけれども。
のどかな温かいスリランカの人たちと一緒に僕もここで過ごしたりしてるんですけれども。

第1回目からこんな形でお送りしているんですけれども。
そんな話も今日は色々しながら、第1回目の放送をお送りしていきたいと思います。
最後までごゆっくりくつろぎながら聴いてください。

−−−−−

改めましてこんばんは、AIRです。
先ほども云いましたように僕は今ですね、スリランカのヒッカドゥワというところに居ます。
何故かというと特に理由も無いんですけれども。
時間を作ったのでどこか外に出てみようと思いましてとりあえず出たんですけれども。

さっきは窓が開いていたので、すごく風の音や波の音が
ざわざわざわざわーと聞こえていたと思うんですけれども、
今はゲストハウスの窓も全部閉めて、部屋でこれを録っています。

最初からこんな形での放送というのもなかなか興味深いものもあるんじゃないでしょうか、
と勝手に思ってはいるんですけれどもね。
またひとつ色んな話も織り交ぜながら、旅にまつわるような曲とかも色々かけながら
楽しく進めていきたいなと思っています。

えっとじゃあ、今夜の「True Colors」1曲目は
ニューシングルを聴いてもらいたいと思います。

--♪YOUR SONG/AIR--

先ほどから云ってます通り、今回第1回目の「True Colors」は
スリランカのヒッカドゥワからお届けしています。
もうかれこれ1ヵ月半くらい経つんですけれども、日本を出発してから。

そもそもタイに居たんです。
スイス人の友達が居まして、彼がタイの共通の友人が居るんですね、
それで連絡を取ってまずタイに入りました。
で、バンコクに入ってそれからプーケットに行って
そこからスミランアイランドというものすごい、何かもう今まで見たこともないような景色、
綺麗な自然・綺麗な海・綺麗な魚達や砂浜や植物や、という所に行ったり
そこからピピ島に行ってクラビという小さな漁村に行って、
それでまず一度バンコクに戻ってスリランカに入ったんですけれども。

タイの南の方中心に回ってたんだけど。
スマトラ沖の地震の影響がまだすごくあるところでもあって、
色んな現実を、ショッキングな現実もあったり、っていうのを見たりしながら。
でも例えばプーケットなんかは、もう全然「そんな事があったんだぁ、あったのかなぁ」っていう
全く感じさせないような???もあったり。
ピピ島はまだまだやっぱり辛い現実があったり物価的なものもやっぱりものすごく騰がっていたり。
これもやっぱり津波の影響もあるよなあっていうことも
何かすごく考えさせられたりもしました。

スリランカについても同じようなことが云えて。
コロンボは全く別の都市と考えていいような、
コロンボはコロンボなんでまたちょっと違う面もあるんですけれども。
このヒッカドゥワはやはりまだまだ津波の影響もすごくあって。
朝起きるときも――僕は今海沿いのゲストハウスに滞在してるんですけれども、
朝建て直す――ゲストハウスであったりうちを建て直すトンカントンカンする音で
目が覚めたりという現実があって。
ウィーンというノコギリの音とかね、波の音や風の音と混じって
鳥達の鳴き声に混じってそういう工具を使う音で目が覚めるという、
何かね、すごく不思議なというか何とも云えない気持ちになる現実がやっぱりありますね。

そして、今はスリランカに居るんですけれども、この前までキャンディという都市に居て。
いわゆる古都って云うんですか、日本で云う京都みたいな感じ、スリランカでね。
すごくそこも美しい街でキャンディ湖だったりキャンディアンダンスを観たり、
「Temple of the tooth」というブッダの歯が奉られているというお寺にね行ってみたりとか。

あとはそうですね、本当にスリランカの人たちは優しくて
すごくヘルプフルだしすごくハッピーなスマイルを見せてくれるし。
大きな被害があったにも関わらずね。
すごくそういうところでまた色んな事を考えさせられたり
勉強したりしてるなあと自分でもすごく思います。

そしてこの後、僕はインド――せっかくスリランカまで来たんだから、すぐ上がインドですからね。
インドも行きたいなあと思って、コロンボでインドのビザを取って行こうかなと思っているところです。

じゃあここでまた1曲聴いてもらいましょう。
僕の曲です、AIRの「海へ行く」。

--♪海へ行く〜go to the beach〜/AIR--

今回、そうですね、とにかくやっぱり色んな事が起きましたよ、
想像もしないような事がもう本当に起きて。
それもまあ旅しているうちの醍醐味のひとつではあると思うんですけれども。

スリランカに入ったときに深夜に着いたんですけれども、
僕は何も宿も何も決めてなかったもんですから。
空港に着いてそこから出たところで呼び込みをしてくるね、
「宿はあるか?タクシーは?ツアーはどうだい。あそこに行かないか、ここに行かないか」
という人たちにね、現地のエージェントの人たちにちょっと頼ってみようと、
頼って全部そこで決めればいいやと思ってたんで。

そこで「これくらいのバジェット(予算)でこれぐらいのところで宿が欲しいんだけど」
と云う話をしたにも関わらず基本的には全くそんな事は聞いてないんですよねえ、
自分のマージンが取れるようなとこのホテルを勧めてきたり。
ビジネスだからそれも良いんですけど。
上手くそれを断りながら「いやそんなんじゃなくて」って云って
安いバジェットの所を僕は「ここにしてくれ、ここなんだ」っていうことを伝えて
そこまでタクシーで幾らでっていう交渉を――それも値段も有って無いようなものなので。
プライスというようなものは宿にせよタクシー代にせよ、
スリーホイラー(三輪自動車)、トゥクトゥクも走ってますけど毎回交渉するんですけど。
基本的にはツーリズムの盛んな場所だから、ツーリスト・外国人値段と現地値段が何にでもあるし
そこで上手く交渉して決めていくんですけれども。

で、それに乗って向かっている途中にいきなり「こんな夜中なのに渋滞かなあ」と。
何にも明かりも無い、勿論何も無い通りなんですよ。ねえ。
「いきなりなんでこんな詰まってんのかなあ」と思って。
しばらくしたら何か道を塞いでる――まあ道自体も本当に狭いんですよ、
それでも対向車線があって2車線ぐらいなんですけども。
ところがこれまた車線というものがこっち有って無いようなもので
タクシーだったり歩いてても怖い怖いっていう。
1車線しかないのに対向車線に飛び出してって追い越したり煽ったり
路肩には飛び出してくるわでもうものすごい運転なんですよね。
だから冷や冷やしながら歩いてるんですけど。
まあ、その細い車線を塞ぐようにして何が起こっていたかというと
トレーラーが横転してすっ転がってたんですよね、ジューッと煙上げて夜中の1時くらいに。
「はあーっ、何だこれ」と思いながら、タクシーの運転手さんも笑いながらで。
「ほっほっほっほっほぉ」なんて「こんなの見れてラッキーだねえ」というくらいの呑気さで。
「そうだねえ」なんて云いながら。
別にそんなシリアスなね、人が死んでしまったとかそんな状況では全く無いっぽくて、
トレーラーのカーゴの部分だけが横になって横転してたんですよね。

で「ああ着いたー、この辺だよね」なんて云いながら、
勿論タクシーの運転手と云えどもたまたま付いたエージェントのお兄ちゃんの友達が、
ですから、道が詳しいわけでも何でもないですし。
「確かこの辺のはずだよね」なんて云いながら探しながら着いたところ――
さっきまでエージェントのお兄さんが「ここへ今日一人行くから宿とっといてね、空けといてね」と
云ったところが人気が全く無くてですね、全く営業してんのかしてないのかも分かんないような。
そしてもうドブネズミやら、もうなんつーんですか、腐敗したような生ごみの匂いとか。
その傍らに宿はあったんですけれども、人気が全く無いところに。
んーでもう全くさらにそこで電話しても通じず。
うんともすんともなく。

「さあ困った、俺どうしようかな」と思いまして、そこでその運転手のお兄ちゃんに
「どこか今から知ってる宿無いかね」と訊いて。
「1件あるからまずそこ行ってみよう」とヘルプフルで助けてくれて良いお兄ちゃんだったんですけども。
そこに行ってとりあえず、ものすごい眠そうな無愛想なチェックインカウンターのおっさんが一人居て、
「部屋あー空いてるよ、あーあー」って一言も喋んないで
指差すくらい「上、上」みたいなおっさんが居てですね。
そこへ行って「まず部屋見せてくれ」も何も無いんで、もう眠いし「じゃあここにするよ」って。
もうねー、じとーっとしたマットレスとじとーっとした枕とシーツがあって
シャワーは一応水が出ると、水シャワーと鍵もロックも利いてそうだから
「これでいいかあ」という事でスリランカ最初の夜は何とも云えない宿に一泊したという感じなんですよ。

まあ、話せばほかにも長くなるんですけど。
また後々ね、第2回目3回目4回目とこの「True Colors」色々あるので。
とにかくものすごい事を色々体験したので、してきてるので。
またゆっくり話していきたいと思いますんで。
これからもひとつ楽しみにしててやってください。

ということでまた曲に行きましょう。
次は、タイでもそうなんですけど、このスリランカでもやたらこの曲が露店でもTVでもかかってました。
日本でもそうだったと思うんですけれども、この曲もう頭からあのリフが離れないんですよ。
ということでマドンナの「HUNG UP」。

--♪HUNG UP/MADONNA--

先ほども云ったように本当によくかかっていて、
露店とかね、夜とかね特にご飯食べに外に出て行ったりすると、
売店・お土産物屋さん・マッサージショップ・レストラン・カフェ・ツアーのインフォメーションセンター、
ありとあらゆる所からこの曲がものすごいかかってまして。
やたらこのね印象的なリフがもう頭から離れないんですよ。
クリップも勿論、ものすごい???し、TVでもVH-1とか
タイのMTVとかも場所によっては観れたりしたんですけど。
たまたま「おっ、TVが付いててラッキー」っていう部屋に泊まった時に。
「おっ、しかもケーブルTVが付いてる、超ラッキー」っていう時に(TVを)付けてたりしたんですけれども。
ものすごいかかって、面白いタイのバンドのビデオも観れたりとか。
1曲ね――タイのバンドなんですけれども、
メチャメチャ流暢な日本語で頭から終わりまで歌ってる曲があって、
これ誰かは全然分からなかったんですけれども、でも明らかにタイのロックバンドなんですよ。
「すご、これ完璧だね、日本語の発音」っていうね。
ビックリしたんですけれどもね、すごく気になりました。

ということでもう1曲聴いてもらいましょうか。
次の曲は、これもねこれもねものすごいかかってるんですよ。
日本でもすごく――僕が日本を出発する前くらいにドラマの主題歌か何かですごいかかってましたよね。

--♪YOU`RE BEAUTIFUL/JAMUS BLUNT--

ということで第1回目の「True Colors」はスリランカのヒッカドゥワからお送りしました。
とにかく色んなことがあって何をどう話せば良いのかさっぱり分かんないんですけども(笑)
またこの番組、来週以降どんどん続いていきますので、
そんな僕が今まで体験してきた事・大変な事・興味深い事・どうしようもない事を
どんどん話していこうと思ってますので来週からもひとつよろしくお願いします。

この番組、勿論皆さんからのメールお待ちしています。
アドレスはair@interfm.co.jpです。
皆さんの旅でのトラブルとか興味深かった事・感動した事とか、最近の日常でもなんでもあった事、
何でもいいので、リクエストでも何でもいいです。
とても楽しみにしているのでメールどしどし送ってください。

来週はですね、日本・・・かな?帰ってたら東京から、
もしじゃなかったら帰れなかったらまたどこかからお送りしようと思っております。
また来週お会いしましょう。

じゃあ、最後はこれも必ず聴きたくなる曲です、旅に出てる間。
ボブ・ディランの「THE TIMES THEY ARE A CHANGIN」を聴いてお別れです。
じゃあまた来週お会いしましょう。
AIRでしたー、またねー。