スリランカを発つ2日か3日前になっちゃったんですけれども――
コロンボからヒッカドゥアに向かって来る途中の駅で、
一人のおばあさんがね声を掛けてきてくれて、
津波に遭った体験とか、今私の境遇はとか、大変で、とか色んな事を話してくれて、
一人で暮らしてるんだけど、良かったらうちに来ないかと、寂しいからというか一人で住んでるんだけど、
というような事を話したんですね、話してくれたんですね。
それで、結局ヒッカドゥアに着いて・・・住所貰ったりとかしてたんですけれども。
結局行きそびれていて、でもずっとやっぱり気になっていて、じゃあちょっと行ってみようと思って、
スリーホイラーに乗って住所を渡してこう行って見たんですよね。
行ってみたらその場所はローズガーデンという地域になって、
津波の後でそう名付けられた地域で。
その地域一帯は仮設住宅で、すごい綺麗な仮設住宅だったんですけれども。
イタリアによって援助された仮設住宅の一帯で、
「そうか、ここら辺はそういう地域なんだあ」と思って、
本当にそういう境遇なんだというのを実感したんですけれども。
そこにそのおばあさんを訪ねていったら、残念ながら居なくてね今日は。
「マータラという違う場所に行っているのよ」とそこのシスターが居て。
上のお姉さんと下の妹がたまたま遊びに来ていたらしくて、様子を見に、かな?
来ていたらしくて、「今日は出かけちゃって居ないから、明後日だったら必ず居ると思う」って
云ったんですけど、僕はもう帰らなきゃいけない、出国しなきゃいけない時だったので。
ああすごく、もっと早くにちゃんと来てれば良かったってすごく後悔したんですけど。
とりあえず、ババババと手紙を書いて「それを渡して」ってお姉さんに云って戻って来たんですけどもね。
今頃読んでくれてるといいなと思うんですが。
うーん、何かその一帯は――その仮設住宅自体は、こう云っちゃ何ですけれども、
ほかの残っている住宅よりも全然綺麗ですし、清潔感のある住宅なんだけれども。
でもやっぱりそういったものがダダダダっと整然と荒れた地に立ち並んでいる画は、
すごくいたたまれない気分にすごくなりましたよね。うーん。
何か移動中とかね、電車もコロンボ⇔ヒッカドゥア、ヒッカドゥア⇔コロンボとゴールという地域の辺りは、
南西の海岸沿いをずっと走っていくんですよね。
そうすると、海沿いに暮らしている人たち、
そしてヤシの木がずっと並んでいる中を通って行くんですけれども
素朴な生活を見ながら、こう綺麗な景色であったり、ずっとこうガタンガタン走っていくんですが。
その画の中に、やっぱりそういうまだね津波の痕みたいな、生活を垣間見れたり、リアルに垣間見たり。
綺麗な海と対比してすごくね大変な生活ぶりが分かるような画が連なっていたりというようなのは、
何とも云えない気持ちに確かになりますよね。なりましたね。
でも僕が思ったのはですね、やっぱり旅行者がツーリストがですね、
この地を訪れることが最大の復興になるんじゃないかともすごく思いました。
実際こう観光客が来る事によって勿論お金が落ちていくっていうね、
観光として色んな事でお金を払っていくって事も単純に復興に繋がると思いましたし、
後は現地の人に純粋に触れ合ってみて、色んな話しを聞いたり
色んなフレンドシップが自然に生まれていく中でそういう育みみたいなものも、
少なからずというか、ちょっとでも気持ち的な分ていうか、
メンタル的ものにおいてもちょっとは気持ちが和らぐみたいな面も
あるんじゃないかなっていうのはすごく思ったりしましたね。うーん。
まあ勝手な僕の思い込みかもしれませんけれども、そういう機会はでも多々僕にもありましたし、
そういうシチュエーションがね。
良かったら皆さんもね、変に恐れず変に心配もせず
どんどん飛び出してみると、そういう地を訪れてみるのも良いと思います。
--♪HERE TODAY/THE BEACH BOYS--
お送りした曲はビーチボーイズの「HERE TODAY」。
先週までもそうですけれども、話をした後にやっぱりなんとなくこう流れてくる音楽だったり
聞こえてくる曲だったりっていうのがあってそれをそのまま単純に紹介しているだけなんですけれども。
さっきのおばあさんの話の時もやっぱり「HERE TODAY」がなんとなく頭の中に流れて来たりとか。
何となくこうね、移動をしていると生活をしていると生きてると、
皆さんもあると思いますけれども、それに何かこうオーバーラップして自分の好きな曲だったり、
あー、別にそんな大して好きでもなかったんだけど何かあの曲が聞こえてきたりして、
その曲が何となく好きになったり、なんていうような事が結構あったりして。
これも音楽が素晴らしいなって思う事の一つだったりもします。
これも自分自身で、自分の頭の中でよくループした曲です。
AIRで「sunset」。
--♪sunset/AIR--
ということで今回の「True Colors」はタイのバンコクからお届けしました。
いかがでしたでしょうか。
来週はですね、帰国して日本からお届けすることになると思います。
えー、そうですね、日本ももうあったかくなったんじゃないかなとか、
花粉はどうだろうとか、ちょっとねビクビクしながら帰国しようかと思ってるんですけども(笑)
皆さんからの、そう、メールお待ちしております。
僕もね、もうライブもすぐ始まりますし、
the bread of lifeツアーというスタイルであったり
バンドスタイルであったり、マンスリーもあったりしますからね。
リリースも来月(?)もありますし、皆さんにお会いすること
お目にかかること本当に楽しみにしています。
という事で、来週は東京から。
という事でお会いいたしましょう、AIRでした。
最後はJACKSON 5の「I WANT YOU BACK」でお別れです。
それではまた来週、AIRでした。
--♪I WANT YOU BACK/JACKSON 5--